思い出お習字

将来の夢、○○の生徒さんは今月号は厳しい目線での

お清書をクリアしました。

思い通りに書けて気持ち良さそうでした。

自分が苦手とするところを理解して、

そこの「苦手意識」を克服することが出来る生徒さんです。


千鳥習字教室のお稽古は結構、わりと、くどいと評判です。

美しい文字は、きれいで整いに優れている、これはとても大事なポイントで

正しい文字は、凜々しく逞しく、と言うことも忘れちゃいけないポイント。

やっぱりかっこいいのが最高だよね。

その言葉添えの難しさを知りました。


文字のありがちな失敗パターンを説明し、

この場合は、墨汁をこのくらいにしてこんな筆入れを、とか、

この場合は筆をこんな風にしてみようね。

最初は、間違ったかなぁ、書けそうで書けないなぁ、

ということが多かったかもしれません。

でもそれも経験です。


お清書なのに練習時間を取って、その合間に講談座学というか、

太さの不思議と、惹きつける大きさ、更に、真ん中の大切さ、なるものをやりました。


知れば、書けるようになって面白くなる。

知らなかったら、知らないままで結構大丈夫。

でも、知ってよかった、得しちゃったーと思うような内容を交えてみました。


あのとき、お習字の面白さを知ってよかったなぁと思えるように、

書き初めってふむふむ、なるほどな、と感じられるように、

お習字の先生として伝えることを惜しまずに続けていけたらと思います。



そして今月は、大人の方が続々と体験に来てくださいました。

お越しくださってどうもありがとうございました。

お話を聞けば、子どもの頃に日本習字でお習字をされていた方たちで、

夢中になったお習字と、その思い出が大好きだったようで

お手本を見る時も書いている時も、子どもの頃に戻ったみたいに

おめめがキラキラしていらしゃいました。

あの頃から変わらない美しいお手本に心を奪われているように見えました。

お電話もしてしまって、お習字について話そうとすると、

思い出が思い出を呼んで、とりとめがなくなるということもよくわかりました。


またお邪魔します。


と、一度離れても愛しく思えるお習字なんだな、と思わされました。


今の生徒さんたちも大人になってその夢が叶ったとき、

お習字が大切な思い出になるのかもしれないな、と思うと、

なんだかとてもしみじみと嬉しくなりました。


夏って、いつも楽しい思い出があるはずなのに、

その生徒さんは「あぁ、もう夏かぁ」

と嬉しいような、でも寂しそうに水筒の氷をカラカラ鳴らしておっしゃっていました。

雨が長く続いて、短い夏休みの楽しみが

今年はひとつもないんだってことを何気なくこぼしたんだと思います。


みんな、それでもこんなに頑張ったのはえらいね。

立派。立派。

途中で投げ出すことなく、諦めることなく最後まで書いた姿を

みんなのお母さんにも見てほしかったなと思うけど、

新聞に挟まれた大量の作品を見て、お母さんはちゃんと分かってくれているね。

千鳥習字教室

大田区にある、日本習字のお手本での教育書道。 大田区書き初め展・都展選出実績多数。全国の競書展・コンクール・書き初め展受賞者多数。 冬休みの宿題、書き初め・書写の特訓もしています。 誰もが楽しみながら毛筆・硬筆が上達する千鳥メソッドで、幼児さんから丁寧に指導いたします。