善し悪しは最初に決めないで
お習字のお稽古を楽しみに来る方と、
「あー今日お稽古だー、なんかちょっとやだなー」と
自分に鞭を打ちながら来る方といらっしゃいます。
特に画仙紙の時期に多いような気がします。
私が思うに…それが、イヤイヤ来る方のほうが最終的に上手に書けるようになっているっていうマイデータがあるんです。
夏仕様のだるま筆に息吹を!!
もっと大きく!もっともっと太く!抜群にかっこよくね!!いいねぇ最高じゃん!!
すると、とても良い調子に仕上がる瞬間があって、
繰り返しの練習から書き方を見つけ出した文字は、到底大人では書けないような
ハツラツとした一生懸命さとか真剣さがあって、心が打たれるほどうまくなっています。
みなさん今週もありがとうございました。
自分の目標を達成したからお習字からいったん離れよう、とか、
始めたからには途中では決してやめずに打ち込もう、と決めたという心に、
自分自身が今感じていることのエッジを深くしてもらったような気がしています。
お習字やりたくないなーと思った帰り道は「頑張ってやってよかった!」って思っているんだって。
そんなお話を、今週は毎日のように、違う生徒さんから同じお話を伺う奇縁に恵まれました。
そして、先週失敗したところをこうしたら上手く書けたよ、
こんなふうにね、ちゃんと気をつけなくちゃと思ったら書けたんだよ、
と言うお話も衝撃的で、ははーん!それはすごいね~なるほどなぁ~と感心しました。
赤手本の課題でも、七夕やお正月の画仙紙課題でも、
みなさん回を追うごとに上達しています。
そして毎週うまくなっていく過程もわかるように作品を残しているので
気をつける習慣ができて、ポイントも自分で知ることができているようです。
おまけに、お家でご家族に書いた作品を披露したり、
ここはねーって書き方を伝えたり、実際に書いて見せたりして、
気をつけて書けている自分がいいね!と思えたりするそうです。
そしてご家族も、こんなに自信を持って書いている我が子の姿がなんとも嬉しいとのお声もいただきました。
おじいちゃんとか、おばあちゃんにも見せたら、こりゃすごい!ってびっくりしていたよ、って。
だからでしょうか、今週は気合いのお団子ヘアや三つ編みヘアが多くて、
お母さまが応援の気持ちを添えてくださっているんだなとうれしかったです。
いつものお習字専用の墨で汚れたお洋服が、更に黒く染まるほど頑張ってくれていました。
学校書写の授業では、毛筆が始まったところもあるそうです。
「お習字の先生の怒る声が聞こえるような気がする」
という愛されてる実感のわくコメントもいただいて、
あぁ、ちゃんとみんなに届いていてしあわせだなぁと思っています。
0コメント