相乗効果
7月、8月と、他教室のお友達やスポットの生徒さん、生徒さんのお友達も体験に来てくれて、ほとんどの皆さんに書道展作品を書いてもらいました。
スポットでは「跳ねとか払いとか、いろいろ不安なんです」とは言うものの、思いきり核心をつくお習字をしてくださいました。
弱気発言のわりにずいぶんと恐れのない作品になっていましたね。
全員に、上手いね!もっと太く!押さえて!ゆっくりゆっくり!いいよいいよ!そのままだよ!と大騒ぎでした。
正座にて長きに渡ったお稽古を終えた後、
「すごい疲れた。ああ、疲れた。疲れたけどスッキリ清々しい気分です。」
と言うようなことを言って下さいました。
私もそうやってお習字をしながら暮らしてきて、一緒に感動したので、同じ気持ちになれて嬉しいです。
また「できた!」の一言が最後に聞けて良かったです。
私も楽しかったです。
ここでお習字をして、また学校書写やほかの場面でも頑張ってみよう!と思ってもらえたら、とても嬉しいです。
また来てね。
そして、それを見逃さない、ここのお教室の生徒さんたち。
生徒さんたちがこぞって本気になりました。
我ら、千鳥習字教室の力はここにあり、とばかりに熱心に作品を書いて、また書いて書いて、、、より上を目指すため課題を変えて書いて、そして書いて、、、
日頃のお稽古では発揮できないような底力を出して書いてくれていました。
今は、そこまで順位にこだわることや、順番をつけるなんて差別だわ、人権の損害よ、
という声が聞こえそうなんですが、書道展は順位がつきものです。
走るのが早い子、勉強がすごく出来る子、
絵の上手な子、ピアノが上手な子、
水泳が得意な子、それぞれいる。
でもいつもビリだった私が言うんだから、間違いない。
私は、いつの時代も、給食を食べるのが遅かった。
ただ遅いのではなく、保育園でも小学校でも一番遅いのです。
それでも、順位をつけられて誰かを恨んだことはないし、
逆に言えば、私は、読書感想文や、作文、俳句を書けばちょっとだけ上手かった。
英語のスピーチなんかは優勝して表彰されて嬉しかった。
「私は何をやっても、人一倍ノロい。でも、どうやら私は文章系が得意らしい。」
これがダメなら、これがあるのさ。
そういうことがなんとなくわかった。
あの子も、この子も、あれはちょっとだめだけど、
あれをやらせたら、素晴らしい、誰もかなわないよ、
そういうことがわかった。
私は順位はやっぱりつけていいと思います。
この書道展特訓では日常生活ではなかなか出てこない言葉がたくさん聞けました。
普通にお稽古していたらなかなか言えないようなことが、思いもよらない心の中の気持ちがたくさん言葉として行き交っていました。
書けなくて涙しちゃった子も、いつも以上に上手く書けてにっこにこの子もいたね。
保護者の皆様、夏休みの貴重な時間を長々とお稽古に向けてご協力くださってありがとうございました。
11月の展示でみんなの頑張り、その底力を目の当たりにしてください。
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