そして、また書いていこうか
お稽古中は、生徒さんの座り方、鉛筆や筆の持ち方、その角度や進め方とかあらゆる点を見て、、今日絶対にこの生徒さんを、来た時より上手に書けるようにして帰してあげたい!!
おうちに帰って、「おかーさーん、今日はこんなにうまく書けるようになったんだよー!」と弾んだ声で報告できるようにしてあげたいという目当てを実践しています。
お稽古が始まる前にどうしたら良いか前回の作品を見ながらすっごい考えて、お稽古時間は生徒さん方のためにだけ、と言うと大げさだけど、私は、そうしています。
その日の生徒さんたちのことだけを考えて、一画ごとに気を配って練習を繰り返して、書けなかったところが書けるようになって、書けないと諦めていたところが形になって、ちょっとずつ自信が出てきて、また筆を入れていく。
書き上がった作品を眺めて、こちらに見せてくれる笑顔。
できたね!!と言うと、生徒さんの視界は明るくなって、隣の生徒さんにも笑顔がこぼれていきます。
こんな時間が来るなんてね!嬉しいね!ってみんなが実感できるように。
そういうお習字をしています。
お習字、やってみたいなって思っている方、お習字って、そういうところも魅力です。
その努力が早くも実り、この度幼児さん時代に体験をされて、今年の4月からお習字を始めた生徒さんが見事書道展で表彰をされ、喜びの写真を届けてくれました。
報告をしたとき、人一倍頑張り屋さんの本人の照れくさそうにはにかんだ顔と、ママの方が興奮して喜びにあたふたしちゃったあのかわいらしい瞬間。
一年生ながらにこんなに大きな賞をいただいて、輝かしいね!
かっこいいね!
おめでとうございます。
私も心が躍りました。
誰かの「書けない」や、「失敗」を取り去るって、自分の調整ネジも一緒に動いているんだと思っています。
0コメント