お習字ど真ん中

お習字はなんとも地味なイメージで華やかさはありませんが、

誰にでも嬉しい効果がいっぱいです。

期待していいと思っています。

と言うのも、先日生徒でもある自分の子供が

「墨をつけて半紙に書くだけで、もうやる意味がわからない」と言い出したのです。

ある程度書くことに抵抗がなくなったから、ついそんな言葉が出てきたんでしょうけど。

今はパソコンがあるんだから字を書くなんてそんなに重視されないじゃん、

と口を尖らせて不満そうに言っていました。

奥が深いからこそ楽しいのもあるし、投げ出したくなるのもわからなくもないです。

正座をして姿勢を正し、お手本を並べて半紙に正面に向き合い、肩の力を抜き、

筆はしっかりと持って、適量の墨汁を筆に含ませ、目指す位置から丁寧に力強く筆を運ぶ･･･

何しろ途中までうまく書けていても、失敗したらやり直しが利かないので毎回真剣勝負です。

でも緊張しっぱなしではうまくいかない。

字が上手になるとか、正しい鉛筆の持ち方になるとか、賞を取るとか、

そういうこともメリットとして魅力的だけど、

私の伝えたいお習字は、

「きれいに書けるようになったから→自分に自信が持てた」とか、

「集中して物事をやることができるようになったから→時間を有効に使うようになってきた」

「自分の得意とすることがある→おうちでも学校でも褒められた！」

そういうものを、みんなにお習字を通して体感していただきたいと思っています。

それがだんだん積もって大きくなって、自信につながっていく。

初めは満たされてるってことが、一番大きな収穫かもしれません。

成長すること。

向上すること。

誰かに認めてもらうと。

次第に、それらが生むパワーは測り知れないです。

健康面でも、精神面でも、学習面でも、そして、人間関係、周りの人に及ぼす影響も。

私の目指してるお習字はもっと超基本的単純生活革命。

そんなお教室で覚えることはたくさんありますが、

一生懸命一緒にお稽古してくれているみんな、

残りの半年も頑張ってやっていくよー。

お習字の意味はわからなくても、こうして評価してもらえるのはすごいこと。

このお習字はいろんなものが含まれてるね。

あなたの持っているそういう力は、いつかきっと何かに届くね。

字が上手って、一生の財産になるよ。