何の花が開いた
「ひらいたひらいた」をという童謡を観賞し、後日こどもと一緒に口ずさんでみると、小さいころ歌った歌は意外ときちんと覚えていました。
先日、ある生徒さんのお母さまが定期演奏会に呼んでくださいました。
その生徒さんがお習字とは違う習い事をして、それがどんなに上手いのか、普段どれほど頑張っているか家族が知ってくれている。
これはとても幸せです。
彼女は一見ゆるいように見えても、気負わず真面目にストイックにお習字を書くのです。
お教室以外でちらっと横目で追った学校の廊下に掲示されているお習字を見たとき、お稽古で書いているシーンが目の前に浮かんで、学校でもひとつひとつの点画を大切に書いたんだなぁと思いました。
知識だけでは追いつかない、覚え慣れたテクニックや経験から得た感覚は、いつの間にかぐんぐん育っていったようです。
定期演奏会でも垣間見たように、いろんなことをたくさん練習して出来るようになったとき、やったー!とうなる瞬間が、お日さまの陽を浴びて花開くときなのですね。
お父さんやお母さん、周りの愛をたっぷりもらって、少しの苦手意識から面倒に感じていた硬筆も、今では日常や学校生活にも大きく入り込んで、みんなこうして花を咲かせんばかりに書いています。
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